2009年11月刊行
シリーズ・21世紀の人権H 新たなまちづくりに挑戦した行政職員の奮戦記!
新たなまちづくりに挑む
― 東大阪市のこころみ ―
古川 康彦 著 A5判 96頁 定価1050円(税込)
ISBN 978−4−8298−1076−7
同和行政の終結の視点から見ても、外側からの批判にとどまらず、地域住民のことを
通じて何は共通の課題で取り組み、内側から働きかけていくことも大切ではないか。
こうした観点から、運動団体の「壁」をも乗り越えて実現した貴重なまちづくりの実践。
2009年10月刊行
島崎藤村『破戒』を歩く〈下〉
「藤村」を歩く
成澤 榮壽 著 A5判 442頁 定価3570円(税込)
ISBN 978−4−8298−2072−8
藤村の生涯と主要作品を取り上げ、その全体像に迫った本書は、類書のない精緻な
「藤村」論となっている。『破戒』の読者・評者の呪縛・自縛から解放されることをねがって
いる。三百数十枚の写真・図版を満載。
2009年6月刊行
近代大阪の地域と社会変動
広川 禎秀 編 A5判 393頁 定価7665円(税込)
ISBN 978−4−8298−2071−1
近代大阪及び周辺地域を研究対象とする大阪都市諸階層研究会のメンバーが、
地域史、都市史、社会運動史などの視点から地域の総体的把握に挑んだ共同
研究の成果。
各自が歴史史料と格闘し、民衆生活や諸運動の意味を掘り起こす。巷間流布
されている安直な大阪イメージとは全く異なる地域像・歴史像がここにはある。
近代都市史研究の方法と課題 (広川禎秀)
近代大阪への展開をみる一視点 (塚田 孝)
明治前期大阪における青物の流通と商人 (八木 滋)
明治前期の「町村」 (佐賀 朝)
工業化初期における大都市周辺の地域社会と近代都市地主 (島田克彦)
大阪市営水道の拡張と接続町村 (加来良行)
米騒動後の都市地域支配と方面委員の活動 (飯田直樹)
戦間期における未解放部落の社会構造と地域支配構造 (西尾泰広)
外島保養院の移転と患者自治 (松岡弘之)
戦後泉北における教員組合運動と地域社会 (森下 徹)
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近 代 大 阪 研 究 を 新 た な 段 階 に
近代大阪は、都市史研究の格好の対象といえる。戦前は「日本経済の心臓部」と
呼ばれ、市長の関一を先頭に都市問題・都市政策研究の情報発信源であった。戦後
は一転して、経済は地盤沈下し、都市格も急落した。ジェットコースターのような
この軌跡は、日本の近代と近代都市の姿を一側面から鮮やかに照らしている。本書
は、「地域と社会変動」をキィワードに、近代大阪研究を新たな段階に進展させた。
大いに研究意欲を刺激される書である。
桃山学院大学教授 芝村篤樹
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都 市 史 研 究 の 新 段 階 を 開 く
現代日本の地域は東京一極集中と地方都市・農村の衰退という極端な不均等発展
をしつつある。このため東京以外の都市再生あるいは地域再生が重大な政策課題と
なっている。このような課題を解くには改めて都市とは何か、地域とは何かを歴史
から問い返さねばならない。大阪地域は近世以来日本の経済の起動力であり、その
課題を解く典型地域である。本書は近世から現代にかけて多様な社会生態の変化を
分析して、その課題に挑戦している。
大阪市立大学名誉教授 宮本憲一
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地 域 の 具 体 相 に 迫 る 力 作 を 収 録
地域とは、ふつうの市民が暮らし働く社会=空間の基礎単位である。本書では、近
代大阪とその周辺に対象を絞り、法、市場、土地所有、工場、社会事業、ハンセン
病、教員組合運動、などの局面から、地域の有り様がていねいに分析される。いず
れも、史料との格闘から地域の具体相に迫る力作ばかりである。人びとの共同性が
高いレベルで復活することを願いながら、本書から多くを学びたい。
東京大学大学院教授 吉田伸之
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近 代 大 阪 研 究 の 基 本 図 書
大阪は、原始遺跡、難波宮から現代まで、長い歴史をもっているが、近代大阪の
研究はようやく緒についたばかりといってよい。本書は広川禎秀氏を中心とする
大阪都市諸階層研究会の成果であり、まず方法と課題を述べ、近世町共同体の展
開、難波・福島・野田など周辺地域の変貌と地主、上水道拡張との関係、米騒動
と方面委員、外島保養院の移転また和泉の部落など多様な問題を取りあげ、また
青物流通の問題をも実証的に明らかにしている。近代大阪研究の基本図書となる
ものとして推薦したい。
大阪歴史博物館館長 脇田 修
2009年2月発行
近江絹糸人権争議の研究
―戦後民主主義と社会運動―
上野 輝将 著 A5判 384頁 定価7350円(税込)
ISBN 978−4−8298−2070−4
自由と人権を求めて、多くの若い女性労働者が決起し社会的注目をあつめ、
そのねばり強いたたかいと勝利は大きな社会的影響をあたえた。
1950年代からおこったこの大争議の全体像をはじめて明らかにした画期
的な歴史研究であり、刊行の今日的意義は大きい。
第1部 人権争議の諸前提 戦前近江絹糸株式会社の沿革と労資関係/戦後の
近江絹糸株式会社/戦後の労働者状態と労資関係/人権争議とその時代
/人権争議前史(その1)/人権争議前史(その2)
第2部 人権争議―その基軸と周縁― 人権争議の発生と拡大/政治問題化/
労働側の反撃と勝利/人権争議と支援団体/人権争議と公的機関/人権
争議と財界/波及する人権争議/人権争議その後
第3部 人権争議と「戦後社会」 人権争議と地域社会/人権争議とマスコミ
ュニケーション/人権争議と戦後教育/人権争議と文化団体/人権争議
と宗教/人権争議と国際社会/新憲法意識の広がりと人権争議/近江絹
糸人権争議の歴史的意義
2008年3月発行 丹念な取材を通して、藤村と『破戒』の真実に迫る!
島崎藤村『破戒』を歩く〈上〉
『破戒』を歩く
成澤 榮壽 著 A5判 194頁 定期1680円(税込)
ISBN 978−4−8298−2069−8
『破戒』の原文を辿り、叙述に沿って歩いた本書には、著者の『破戒』論がふんだんに
盛り込まれている。なかでも、「敗北」「逃亡」説の批判や「テキサス行」の意義の解明は
説得力があり、大きな刺激を与えること必至である。
2008年3月発行 人権は、いつ、どのようにして誕生したのか!
人 権 の は じ ま り
―近代日本の人権思想―
尾川 昌法 著 四六判 216頁 定価1890円(税込)
ISBN 978−4−8298−2068−1
「人権」・「権利」ということばは、いつ、どのようにして誕生したか。
「人権」・「権利」のルーツに、はじめて迫る幕末・明治の社会史。
法令から文芸作品まで広い視野で「人権」の歩みをたどる興味深い歴史史料であり、
民主主義と人権の夜明けを学ぶ新鮮なテキストである。
第一章 「人権」の誕生 オランダ留学と『万国公法』/『泰西国法論』の「人権」
/『性法略』ともうひとつの『万国公法』/翻訳語の苦心
/坂本龍馬と『万国公法』/アメリカ独立宣言―福沢諭
吉の翻訳/脱落した観念
第二章 文明開化 「ざんぎり頭をたたいてみれば」/マリア・ルス号事件と
芸娼妓解放令/政府、役人は人民の奉公人/「人間
の権利と申します」/「開化の世界は同じ権だ」/女権
論の勃興/「女権」反対論
第三章 自由民権運動 民撰議院設立建白書/スペンサー『社会平権論』の影
響/政治小説『雪中梅』と『緑簑談』/「民権」と「人権」
/最初の人権と闘争/馬場辰猪と植木枝盛の反論/
「シビル」と「ポリチカル」
第四章 明治憲法 「高島炭鉱の惨状」/憲法草案の人権/「臣民の権利
義務」/森有礼の「分際」論と人権/帝国憲法批判―
憲法闘争のはじまり
2007年8月発行
シリーズ・21世紀の人権G
人 権 と 教 育
―人権教育の国際的動向と日本的性格―
生田 周二(奈良教育大学教授)著 A5判・120頁 定価1050円(税込)
◇ 国際的動向をふまえた人権教育の検討 ◇
国連、ヨーロッパやドイツなどの事例を紹介しながら、人権教育と個人の
関わり、文化活動や集団・民族との関わり、法やシステムとの関わり、人間
関係との関わりを論じた問題提起の書
第一部 人権教育の国際的動向と課題
第一章 人権とは
第二章 人権教育という言葉
第三章 人権教育の国連10年と課題
第四章 人権都市への二つの取り組み
第二部 シチズンシップ教育と人権教育
第五章 ヨーロッパにおける人権教育の動向
第六章 ドイツにおける人権教育をめぐる議論と変遷
第七章 ドイツ・ニュルンベルク市の人権をめぐる取り組み
第八章 ニュルンベルク市の職業学校の取り組み
第三部 日本的人権教育の問題と課題
第九章 人権教育の日本的性格の検討
まとめ 人権教育の布置
2007年3月発売
近世大坂の非人と身分的周縁
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身分的周縁の視点から切り拓かれた新たな都市社会史研究
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塚田 孝(大阪市立大学教授)著 A5判・328頁 定価6300円(税込)
著者は、歴史のかげでひっそりと、しかし懸命に働き、ふつうに誠実に生きた人々に無限の
価値を見出しうる歴史学をこころざし、その立場から身分制・身分的周縁研究を推進。
その著者が、近世大坂の非人や勧進宗教者の実態をはじめて解明した画期的研究。
第一部 近世身分制と大坂の非人
第一章 三都の非人と非人集団
第二章 人別帳と掟を通じてみた日本近世の身分
第三章 えた身分・非人身分と所有
第二部 垣外仲間の成立と構造
第四章 近世大坂の非人とその由緒
第五章 近世大坂における非人集団の組織構造と御用
第六章 非人の勧進と垣外番株
第三部 都市大坂の身分的周縁
第七章 勧進宗教者の併存と競合
第八章 白川家配下の町神職
第九章 六斎念仏と西方寺
2007年3月発売
「同和」をやめて、「みんな一緒」を実現しよう!
京都市の同和行政批判
鈴木 元著 四六判・216頁 定価1260円(税込)
近年、大阪市・奈良市と共に京都市職員の不祥事が相次いでいる。京都市の同和行政の
批判にいち早く取り組んできた著者が、こうした事態の背景に何があったのか、京都市の
政治構造にも切り込んで解明した注目の書。
第1部 京都の同和行政のありかたについて
第2部 京都の同和教育行政を批判する
第3部 京都におけるエセ同和行為とそれを生み出した政治構造
第4部 同和施策、いま「継続か終結か」が問われている
2007年3月発行
大阪府「旧同和地区」実態調査と
人権意識調査について
部落問題研究所 発行 製作実費 500円
T 大阪府実態等調査・同対審答申について
1、人口・結婚・就労・住まいについて
2、情報と生活福祉について
3、教育について
4、「差別意識」について
U 大阪府人権意識調査の虚実
本書は、大阪府が2000年5月から8月にかけて実施した「同和問題の解決に
向けた実態等調査」と、この「調査結果を踏まえ」て、2005年8月から9月にかけ
て実施した「人権問題に関する府民意識調査」のそれぞれについて分析し検討し
たものです。
2006年10月発売
土佐の半世紀をふり返って
窪田 充治著 四六判・230頁・定価1890円(税込)
自由民権運動の伝統は、今も高校生の自主活動に脈々と流れ、とものあゆんできた
著者の豊かなとりくみは今日、憲法を守るたたかいに直結している。
1 『きけ わだつみのこえ』と日本国憲法
2 ビキニの海は忘れない
3 母親の力で渡し船通学から沈下橋の実現へ
4 地域に不抜の民主主義を
5 掩体壕は非戦の「語り部」
6 町民の総意で実現した『窪川子ども風土記』
7 「花の育たぬ里もなし」
8 「身土不二」
9 「自由は土佐の山間より発したり」
10 自分史と世界史を統一すること
11 高知県独立を考える
12 21世紀は大丈夫か
補章 付論 自主活動で育った青年たち
演劇 「小さな分校の大きな出来事」
シリーズ・21世紀の人権F
輝け! 教育基本法
―教育基本法「改正」と日本の教育―
土屋 基規 著 A5判・96頁 定価1050円(税込)
「教育基本法改正案」が国会に上程されるという現実的危機に際し、「改正案」を批判し、
あらためて教育基本法の理念と原則を創造的に発展させる課題を考察する。
第1部 今、なぜ、教育基本法「改正」なのか
第1章 教育基本法「改正」案の国会提出
第2章 教育基本法の全面的「改正」案
第3章 教育基本法はどうしてできたのか
第4章 だれが、なぜ、教育基本法を変えようとしているのか
第2部 教育基本法の理念と創造的発展
第5章 教育の基本理念をどう深めるか
第6章 教育の機会均等の原則をどう徹底させるか
第7章 平和教育の原則をどう発展させるか
第8章 教職員、生徒、父母・住民の参加と共同による学校づくり
第9章 教育条件整備とはどういうことか
第10章 教育基本法の「可能性の理念」の発展
2006年5月発売
町民が主人公 開かれた黒田庄町のあゆみ
架 け 橋 東野 敏弘 著 (前黒田庄町長)
A5判・224頁 定価1500円(税込)
「解同」の影響力の大きかった兵庫県黒田庄町。1枚のチラシから始まった闘いは、つい
に町民が主人公の町づくりへと発展する。
「私の夢は、『同和の垣根のない、同じ町民として苦楽を共にする町』を創ることでした。
その夢は、黒田庄町においてほぼ達成されてきました。町長を経験するなかで、その夢は、
子どもたちに誇れる住みよい地域を創ることにふくらんできました」
10年間、同和地区と地区外、町行政と住民、旧黒田庄町地域の「架け橋」になろうと奮闘
してきた著者の感動の書。
2005年11月発売
水平社創立の研究
鈴木 良 著 A5判・368頁 定価8400円(税込)
近代日本の地域史研究に新たな地平を拓く
本書は、日本の歴史全体の中に部落問題を位置づけ、戦前の水平運動の成立・展
開を地域支配構造とのかかわりで把握しようとした力作。水平運動史研究に新たな
地平を拓くだけでなく、日本近代史研究に多大な貢献をする注目の書。
序 章 地域支配構造の成立
第一章 水平社創立の前提―燕会について
第二章 『よき日の為めに』考(その一)
第三章 『よき日の為めに』考(その二)
第四章 真宗教団批判の展開
第五章 京都における水平社の結成
第六章 全国水平社創立大会について
第七章 続・京都における水平社の結成
第八章 地域支配の構造―いわゆる水国争闘事件の分析を通して
……… 竹永 三男 (島根大学) ……………………………………………………
本書の意義は、近代日本の「地域支配構造」(統一的国家権力である天皇制に擁護
されて存立していた地域社会構造)の理論的・実証的・歴史具体的解明をめざす著者の
歴史研究の現段階での集大成であるとともに、全国水平社創立過程を地域支配構造と
関連で捉えた、部落問題の歴史的研究の一つの到達点であることにある。本書によって、
西光万吉らが何と格闘して水平社を生み出したのか、京都の地で全国水平社創立大会
が開催されるまでにどのような激しいせめぎ合いが地域にあり、それがどのように克服さ
れ、また、されずに創立大会を迎えたのかなど、水平社創立過程の核心問題の精確な理
解が可能になった。
2005年8月発売 憲法は国民の宝物!
いま憲法「改正」と人権を考える
小林 武 (愛知大学教授)著 A5判・180頁 定価1890円(税込)
第1部 憲法「改正」の嵐―国民の宝物を守る
第2部 くらしの中の人権―生きた憲法を学ぶ
憲法「改正」と称する憲法改悪の策動が急である。
第1部では、平和の羅針盤であり、人々の生きる権利と自由のよりどころである
憲法の意義が明らかにされ、改憲勢力の諸説が批判される。
第2部は、生活の具体的な場面に即して、「憲法を暮らしの中に」生かす努力の
課題が語られる。
いま、憲法と人権の擁護を願う人々の必読の書。
2005年8月発売 親と教師のための待望の教育書! 親と教師をはげます教育学 ―教育基本法の理念を実現するために―
市川 純夫 (和歌山大学教授)著 A5判・184頁 定価1680円(税込) 発行:たかの書房
わが国の教育政策は、「競争」によって人間の営みを活性化するという考え方にもとづい
ている。これは、「不安」をかりたてることによる活性化である。だが、「共同」を通して得られ
るお互いの信頼関係にもとづく「安心」こそ、人間の真のエネルギーを生む。この「共同」を通
して子育てを実現するためにはどのような視点が必要なのか。
本書は、親と教師のために、「共同」を育てる教育学を提言する。
2005年8月発売 わらしべ ―生きてきて 今
中川 春子 著 四六判 ・ 182頁 定価1575円(税込)
1923年、三重県松阪の地で生まれた著者の半生の記録。貧しかった子どもの頃の生活、
生活の糧となった「伊勢表」の作業、励ましあって生きてきた家族や地域との絆。差別と貧
困に抗した著者の姿勢は、戦後の婦人運動と子育てと同和の垣根のないまちづくりのとり
くみに引き継がれる。
家族や地域の人々に対する著者の温かなまなざしは、全篇で登場する短歌にもあふれ
ている。
2005年6月発売 『どの子も伸びる』好評連載
教師の仕事の「基礎・基本」
東上高志 著 四六判・192頁 定価1995円(税込) 発行:たかの書房
「長崎県同級生殺害事件」が報じられた時、本書に書かれている教育実践が日本の教師の
ものになっていたら――、というのが私たちの痛恨の思いだった。
『同和教育入門』で第18回毎日出版文化賞を受けた著者が、30年間におよぶその教育実
践を総括して、現在の教育課題に応える、教師の仕事の「基礎・基本」を明らかにし、教師と
教師をめざす人びとに提起する。
『同和行政の法律問題』
原野 翹 (岡山大学法学部教授) 著 定価5000円(税込)
本書は、1960年代から現在にいたるまでの同和行政を中心に、
部落問題に関する論文をまとめたものである。
第1部 「同和問題と法」では、今日における同和行政の法律問題と法的課題について
論じる。特に行政の公共性論の章では。特権的な国家的公共性ではなく、市民が生
存していくうえで不可欠な公共性をいかに実現していくかを探る。
第2部 「部落問題の解決と同和行政」では、部落問題の完全解決が最終段階に至り、
この時点において重視すべき課題は何かを論じる。そこでは同和行政を終結させる
方向性と、終期を設定し、「同和」の固定化につながる一切の法制度を廃止することを
提起する。そして、いつまでも、「同和」を特別扱いし、分け隔てを続けて、人権の矮小
化を図ろうとする様々な動きを厳しく批判する。
『川端分館の頃』
―激動期の部落問題と私―
東上 高志 著 定価2000円(税込)
文化厚生会館事件から新所屋建設に到る十数年を「川端分館の頃」と感慨をこめて呼ぶ
著者は、部落問題をめぐる不正常な状況が全国に広がった「激動期」に研究所の中枢に
いた。どうたたかい、どう生きたか、京都の革新民主運動とともに後世に伝えられるべき
証言である。
凛として −村上誠子の半生−
芝 房治 ・ 村上 誠子 著 定価2000円(税込)
2003年から『人権と部落問題』に1年間掲載され、好評を博した著者の自伝
「自立への歩み」に加筆。その「凛」とした生き方は多くの人々に深い感動を
与えるだろう。
本書を推薦します!
著者が生きる奈良県御所市は水平社発祥の地である。水平社以来の民主主
義的伝統は、どう今日に受けつがれてきたのか――ひとりの女性の半生を通
してえがいた真実の記録である。 (鈴木 良・近代史研究家)
ハラハラドキドキさせられながら、この本を読んでいくと、自分たちのたたかって
きた日々があざやかによみがえり、あすへの希望とあらたな勇気が湧いてくる。
(谷 彌兵衛・国民融合奈良県会議事務局長)
近世史研究をリードする著者の注目の書!
『身分的周縁と社会=文化構造』
吉田 伸之(東京大学大学院教授)著 定価10500円(税込)
日本近世の異端すなわち身分的周縁や、社会=文化構造に関する研究を中心に
纏めたもので、特に文化を社会構造の不可欠な一環として位置づけようとする視点・
方法をとりあげた点で注目されるものである。
「改正」?教育現場からの告発!!
『学ぼう!生かそう!教育基本法』
河瀬 哲也著 定価1575円(本体1500円+税):たかの書房刊
その「すばらしさ」を条文ごとに記述しながら、「教育改革」「見直し」答申が
何をねらっているのかを、わかりやすく解説します。
シリーズ21世紀の人権E
『人権教育の検証』
−同和教育からの転換の帰結
梅田 修著 定価1050円(本体1000円+税)
同和教育に代わって登場した人権教育は、どのような教育として推進されてきたのであろうか。
「人権としての教育」の観点から問題点を検証する。
『同和教育行政の崩壊』
《3・25判決》−福岡県同教への教諭派遣の違法性を問う住民訴訟
植山光朗著 定価1050円(本体1000円+税)
同和教育の呪縛を解き放ち、民主教育の実現を願っているみなさんにリポートする「たたかいの軌跡」である。同和教育行政が是正に向けて動き出し、福岡県同教を行政が丸抱え支援してきた土台が外れ、同和教育の推進体制そのものの瓦解が始まった。3年間の同和教育行政の終結をめざすたたかいと、福岡地裁3・25判決完全勝利の記録である。
地域人権ミニ事典
『地域社会と人権』
奥山峰夫・丹波史紀・村下博編著 定価840円(本体800円+税)
地域社会という視点にたったとき、憲法の掲げる人権はどのような状態にあるか。地域住民すべてに共通の人権課題と、子ども・女性など権利主体別の課題にわけ、それぞれの問題状況を探り、改善・拡充の方向を考える。
シリーズ21世紀の人権D
『部落解放運動からの卒業』
−新たな地域住民運動の構築へ
丹波正史・丹波史紀共著 定価1050円(本体1000円+税)
今日、社会問題としての部落問題が基本的に解決される状況が生み出されてきた。
部落解放運動からの卒業という課題が現実のものとなろうとしている。
『日本法社会史を拓く』
井ヶ田良治著 定価5460円(本体5200円+税)
近代日本には身分差別の遺制による入会権や家族制度のもとでの結婚の問題など、法と社会に関わる問題が多く存在する。本書は前近代から近代までの著者の四半世紀にわたる研究を纏めたものである。
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